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2012年6月21日 (木)

夏至の夜に想うこと

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今日は夏至ですね。

昨夜のキャンドルナイト、ホームコンサートの余韻を残したまま、
今夜は虫の音を聞いています。

今夜は昨夜のコンサートを重松さんがユーストリームで録画してくれましたので、
皆さんにもそちらで昨夜のコンサートに耳を傾けてもらいながら、「夏至の日に想うこと」を読んでいただければと思います。
http://www.ustream.tv/recorded/23438583
(前半と後半とありますので、ごゆっくりどうぞ)


私の住んでる家は築70年の昔ながらのお家です。
周りは山と田んぼ大きな池、川があります。

この季節になると虫の音、カエルの声、本当にヨハンが毎晩、虫の声を真似しながら寝るほど。

こんな静けさがあるところに住みたいと10年前に移りました。

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夫のクレムと日本のここに住もうと決めたのも、
山があり、川があり、水が流れ、虫たちの声や四季の移りを感じれるところだからだと生活を始めました。

この10年で宅地化が進み農家の方々は山奥へ畑を移し始めました。
私の家の迎えの山もこの春に一斉に木が切られ、毎朝、木が切られることが苦しくて、
人間はなんと簡単に環境を破壊するのか、生物たちの命の数を思えば人間がいなくなったほうが、むしろ全く良いと思わざるおえない春でした。

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この家は昔の家の作りなので日中は外でばかり過ごしています。
お蔭で季節の移りを光り、風、木々の葉より、花々より知るようになりました。

家にはテレビもエアコンもレンジも炊飯ジャーもありません。
先日、電気屋さんが来て「20アンペアじゃブレーカーが落ちるでしょう?」と言われていましたが、まだ一度も落ちたことはありません。

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草も虫も側にいる暮らしが自然そのものだと思ってきました。

しかし、ヨハンが生まれ、福島の事故が起きてからそうではなくなってしまいました。
外でヨハンを遊ばせていいのか、この草や土は安全なのか、この花々は口にしても大丈夫なのか、この雨水は大丈夫なのかと、毎日不安に思い暮らしているのです。

西の果てにいて誰もこんなことは口にしません。
しかし、私には関東や東北で暮らすお母さんの気持ちと全く同じなのです。
なぜなら、私達は同じ未来を見ているからです。

毎日不安で押し潰れそうになりながら生きているお母さんたちを想うと、
本当に電気なんか、全く必要でないと言いきれます。

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生きている命は弱っていくと死へ向かいます。植物を見ていて、よく思うのです。
ヨハンが産れるまで10年もの月日、自然に子供を授かれなかった私自身の身体を
知りながら、できるだけヨハンには健やかで美しい自然の中で呼吸をしてほしいと願うばかり、
不安は募るのです。

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実家の父と母もヨハンがかわいくて、毎日本当にたくさんの愛をそそいでくれます。
季節の果物をヨハンに食べさせたくて仕方がありません。
しかし、りんごもさくらんぼもヨハンには食べさせないでと言ってます。
なぜなら、安心というものはもうないからです。
食べなくて良いものは極力控えることを選択しました。
残念なことに、食はとても貧しい暮らしをしています。

かわいそうなヨハンは絵本からさくらんぼを、りんごをつまんで食べています。

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本当のことなんて言えない。

震災以後、私達の生活はある意味で戦場と同じく、生物たちが死に向うことを見ているように思います。新しいかたちの命を生きているとさえ感じます。
あきらめているのではありません。この現実を受け止め、ヨハンをなるべく守りたいということのために、日々、向き合っているのです。

あきらめたくないからこそ、毎月「バイバイ原発署名活動」もやりながら、この署名で何かが変わるのかと思いながらさえ、未来のヨハンのために、子供たちのために戦う大人でありたいと思っています。

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愛する命を守りたい。それだけのことなのかもしれない。

昨夜はコンサートに東京の方から帰省されていた方が来ていらっしゃいました。
多くを語らずしても、気持ちは届いてそれだけで涙があふれるのでした。

もう原発は未来に絶対に要らない。
世界中の子供たちの未来を奪っていきます。
これはもう戦争です。

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こんな時代に産れてきた命を守るために何ができるか、考える夏至の夜。

愛することを許してほしい。

ヨハン、がんばるよ。無事に大きくなってね。

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