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2008年10月 7日 (火)

生の間 作品発表!

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10月5日(日曜日)夜7時開演

いつも一緒に学びあっている友人達が受付を手伝ってくれ、
静かな夜のはじまりです。

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作品発表、私たち3人はそれぞれが、熱い信念のもとに
何ができるか、何をしたいか、ただただ、純粋な行為へと
移るだけのこと。張詰めた緊張感が、とてもとても美しい。
このことが純粋なことだから。

2ヶ月のノートを振り返りながら、今を感じ取る作業は
この今も続きます。そして、失わない確かなものをはっきり
身をもって確信し、全く動揺することなく、発表へ挑みました。

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空気も光もみんな、静かに待っている。
時空間は生きている。

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3日間ともにした、空間。
もう2度とおとずれることない時。
今、この瞬間に生きている。
生の間は生きている。

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静かにはじまった発表。
3人の言葉は行為で語る。

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枯れたケイトウの花の茎を切る。

チョキ チョキ チョキ チョキ チョキ と
澄んだ空間にはさみの音に切られる茎の音が響きます。
そして、その空間に切られた花を慈しむピアノの音が重ねられていきます。

枯れた花を手に、1本1本、木の柱に生けていきました。
枯れた花の向き、表情を見ながら、活ける。
どんな向きがいいか、問いながら、バランスを見ながら活けていく。
生きている花も死んだ花も活かそう、ということは全くかわらない。

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発表中はこの空間にいる全ての人も作品の一部。
集中を妨げる撮影も禁止したので、この後の作品の写真がないのですが、
私の心の中に生きた作品はこれから生きていくうえで大事な柱になりました。

私が切ってきた花の命、多くの命への謝罪、
今やっていることの矛盾の苦しみ、
動物や植物の命を頂き生かされている私の命との交換、
何かの交換によって活かされている魂を
SOSOは音を奏でることで、
ジュンコさんは水で潤すことで、
私は花を活けることで、
魂との交わりを表現していきました。

ごめんね。ありがとう。って命を切ることの矛盾。
このことが今までの私をこれからの私を苦しめるということ、
このことをあきらめたら世界中どこへ行っても存在する植物と私の
生存はできない。植物と生きていく私のこれからがあるから。
そのことを思うと、体が震え、涙が溢れる。

前半は混沌とした暗い闇の真っ黒な深海にさまよう魂。
そしてさまよう、生きた魂の苦しみ、悲しみで休憩に入りました。

楽屋で溢れる涙と嗚咽、今まで生きてきた全てのシーンと
魂を無視し生きていた花を切ってきた謝罪でいっぱいになりました。
SOSOに抱きしめられながら、ここからが勝負。
この苦しみ、悲しみをどうしていきたいか。
どう向き合っていきたいか。

切られてきた命、
そしてその魂に寄り添うことができるとすれば、
生を死を生きて。と願い祈り、一つ一つの命の重みを感じること。

小さなマーガレットの緑の芽の鉢を1人1人の手に渡しながら、手を握り、
60名の1人1人へ祈りを込めて、泣きながら、鼻水を腕ではらいながら、
まわりました。ジュンコさんの水はそんな私を支え、SOSOの音は私の謝罪を
なくなった命へ転換していく。

握った人の手はあたたかく、あたたかく、
ただただ、この人が活き活きと生きますように。
悲しみ、苦しみから解放されますように。
亡くなったあの人と寄り添うことができますように。
って祈りながらまわりました。

祈りの手渡しが終わると、全ての空間から全ての闇から、
SOSOの舟にのって、空へ空へ舞いあがっていきます。
高く高く舞い上がりたい私は日座をずっと叩きながら、
傷と同じバランスを感じました。

最後、空へ近ずく頃、SOSOの歌声が聞こえ、
私も一緒にこの時を歌いました。
空へ、空へ、舞い上がる~
空へ、空へ、舞い上がる~

そして、生きている魂はふわり~ふわり~大地へ
綿帽子のように降りてきました。

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全てのできることをやった。
今を精一杯生きた。
その時はどれも美しく、響き、私は私になった。

これから、10年は生きていけそう。

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ジュンコさん、SOSO、ありがとうでは言い尽くせない命をありがとう。
SOSOが私を大事な友人として伝えてくれる全ての問いかけを
もう恐れることはない。問いかけをできるだけ深く深く入ってきて欲しい。と
願うようになった私がいる。これからを生きていくうえで、
花を活けていく上で、大切な友、本当に今を一緒に生きてくれてありがとう。
ジュンコさん、出会えたこと、想像の楽しみを分かち合う仲間、そしてともにインスパイアされる友、やさしい愛に包まれ、作品製作をどこまでも集中させてくれる空気をありがとう。
一つずつすすめた確かさは二人の大きな存在です。

本当に三位一体になれました。
ありがとう。
これからもお互いの成長を、ともに生きていこう。

体が喜ぶおいしいごはんを毎日食べさせてくれたヒカリン、
暖かく3人を見守り一緒に走ってくれた大事な人、
すごく大事な存在でした。ありがとう!!

私をここまで生かしてくれる全ての人へ、動物へ、植物へ、ありがとう。

今回この転機にクレムはオランダにいる。
瞬時、クレムは作品の中で私とともに大きな存在としていたこと、
肉体はここにいなくても、心の中にいる大きな存在に支えられました。
クレム、遠くからありがとう。いないありがたみをしっかり、噛締めています。
愛しています。

この作品制作に集中できる環境を下さったオランダの花やさんスタッフに、
心から心から感謝しています。ありがとう。ありがとう。
1人1人のできることを日々行ってきた全ての結果が今であること、
そして、これから、もっともっと信頼し、力が発揮できるように成長したいと思います。
よろしくね。

傷の痛みをこれからも、持ち続けながら、一つ一つの命の重みを感じながら
花を手にしていきます。
忘れてしまわないように、心に刻みます。

見に来てくださった方々、応援してくださる方々、
一つ一つがとにかく、支えでした。ありがとうございました。
どうぞ、これからの私の成長を厳しく、見守ってください。
ありがとうございました。

見に来られた方の感想、皆さんにとっての生の間を是非、聞いてみたいです。
メール、お便り、どしどしお待ちしています。

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コメント

舞さん、こんにちは!長与のゼンゼロでお世話になった竹内です。先日は、封書にてご案内頂きありがとうございました。残念ながらそちらへ行く事はできませんでしたが、いつも舞さんのブログは読ませていただいていました。(それなのに初コメントで申し訳ない・・・)
いろんな苦悩を抱えて挑まれたパフォーマンスだったようですね。ブログの写真などを見ながら私も一緒に感動させてもらいました。舞さんが生物に対して思うことはどの人も同じように感じている難しい問題ですよね。人間は食事をすることで生きているものを食べたりしますから。それが当たり前のようにして、生に対するそういう思いに蓋をして見て見ぬふりをして生活していることに改めて気付かされました。だけど思うんです。人間の生活は昔からそうやって成り立ってきました。しょうがないけれど、生に対する罪の意識のような気持ちや感謝する気持ちを持って生活すればいいんじゃないかって。いいじゃないかって言い方は悪いですね、そうすべきですね。なんか、いい加減な言い方のようでごめんなさいね。うまく表現できてませんね、私。
でもおかげで、考える機会を頂けました。ありがとう!
これからも、がんばって下さいね!いつか、そちらへ行って舞さんにまた会いたいです。それではまた!

投稿: Kazumi | 2008年10月 9日 (木) 04時44分

こんにちは。竹内さん、嬉しいメールです。ありがとうございます。まだまだ心の整理ができず、心の移りといろんな気付きに、生の間は続いています。
これからも、ずっとこの傷は生き続けていくことで、
私が花を切るということのバランスを見つめていく、
大事なものになりました。
それぞれが持つ、傷や苦悩がたくさんあり、
私への問いかけはそのまま、皆さんに通じていることが
発表を終えた後の感想やメール、お手紙で感じています。
ピアニストの重松さんが傷の痛む私に、問題を表出させることが、今回の大事なところだと言っていました。
その通りだと思います。今回、こうして向き合えたことは、私にとって、とても大事な、転機、そして贈りものになりました。
これから、1歩1歩重みを持って、生きていきたいと思います。
これからもどうぞ厳しい目で応援してくださいね。
忘れている時がありましたら、教えてくださいね。
また、長崎でもレッスンできたらいいな~
またお会いしたいです。

投稿: mai | 2008年10月10日 (金) 08時29分

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